蓮の花

(この写真は読者のもといさん@motoi4517の投稿写真です。↓ここから投稿者の文章です)

城のお堀の蓮の花です。
撮った方向の真反対にお城があるのですが、道路と野球場の方が地元感があるのでこっちを背にしました。

新潟県上越市 高田城址公園 南堀
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――(ここからせろりんのコメントです)――

オ~素敵な写真ですねえ!お城があるのにあえて反対側を撮ったというエピソードがいいですね。ほとんどの花って花びらの内側を鑑賞するのが普通ですけど、蓮は花びらが開ききった花をかなり上のほうから撮らないと(この写真のように)花びらの裏側ばかりが写ってしまいます。裏側こそが美しいのが蓮という花であるものの、蓮を撮影しようと思うと、どうしてもヒマワリを後ろから見ているような裏側感との戦いになるわけです。かといって上のほうから蕊が写るように撮ると、蓮は蕊がうまく見えそうで見えないように隠れているのが神秘的で美しい花なので、それはそれで野暮なんですよね。

ところがこの写真は、花びらの裏側だけではなく、葉っぱの裏とお城の裏側を大胆に画面いっぱいに写すことで、蓮の花を撮影するときにどうしてもつきまとう裏側感に主題として命を与えています。蓮って仏教のシンボルになってるくらいですから、いろいろある花の中でもトップクラスに隙のない均整の取れた完璧なデザインをしてるよな、とおれは思うんですけど、その裏舞台というか、気取らない日常感というか、もといさんの言葉を借りれば「地元感」を画面いっぱいに感じられてメッチャ素敵です。じっくり眺めていると遠くから野球少年の声が聞こえてきそうなくらい克明に地域の日常を写していますね。

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